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  日本古来の野菜

       千年の歴史、セリ

 

 

JA京都中央 久世支店管内の

山下康弘さん

山下和美さん

 

 

仲むつまじく袋詰め作業

 

 

 

 

地下から汲み上げた水をセリ田へ

 

 

 

袋詰めされたセリ

 

       

 

  

 

  

久世地区は京都市の南部に位置し、桂川にかかる京都市街をむすぶ要の橋、久世橋の西側にあります。

 国道171号線・東海道新幹線が南北に通り、京都では最高層の企業ビルも建設中であるような都市の中であり、正組合員のほとんどが第一種、第二種の兼業農家です。

主な地域の特産物として、伝統的な京セリ、九条ねぎ、野菜苗などがあります。

山下康弘さんは、長年努めたJA京都中央を昨年の三月で退職し、JAでの経験を生かして水稲七十aねぎ三十aキャベツ二十aの他 京の伝統野菜でもあるセリ、十aの栽培に奥さんの和美さんとともに取り組んでおられます。

セリは歴史が非常に古く、千年もの栽培歴をもつ野菜と言われています。

京都の地勢は北部と東部の地域が高く、南部と桂川に近い地域が低くなっています。したがって、南西部には湧き水が出るような低湿地が多く、久世地区では約四十年くらい前からセリが栽培されています。

今では、久世地域も急速に市街地が広がっていますが、人家に囲まれた中にセリ田が残っています。

セリは、地表の水さえあればどこでも育ちますが、湧き水は、冬は温いため、寒期の栽培には都合良く、冬場に栽培が行われています。

今回紹介する山下康弘さんの圃場でもそのような環境の中で三十年前から栽培されてきました。

ミネラルを豊富に含んだ湧き水(十五℃)を利用して栽培され、独特の香りとシャキとした歯ざわりが好まれています。

一年間の作業として、春から残しておいたセリを九月〜十月に掘り取り、積み重ねておくと、葉や茎が腐り根だけが残ります。さらに置くと、熱をだし、ふたたび芽が出ます。その芽をもぎ取って九月中旬〜十月末くらいにかけ本田にまきます。収穫は十一月下旬くらいから始まります。

真冬に競り合うように繁り、まるで緑のじゅうたんを敷き詰めたように生える姿は清浄野菜そのものです。

三十p前後に成長したセリを根ごと摘み取り、一日当たり十五ケース(四s)ほどを収穫し、最盛期には四十ケースを京都の市場へ出荷しています。

今後、京の伝統野菜であるセリは、京都久世地区の特産品であるという地位を築くため、ブランド産地認定を受け、全国的に京野菜としてPRしていきたいとのこと。

 また、セリは栄養価の面からみてもビタミンA、A2、B2、Cが多く含まれ、 浸し物、和え物、すき焼き等、幅広い料理に利用できます。

現在、地元の小学校で「京都市で作り出すものという」社会科授業の一部に京セリを取り上げています。

「栽培方法から調理、食味にいたるまで、京セリに対する興味を高めてもらい、地元の特産物を知ってもらう機会がつくられています。

地元住民、一般消費者との連携も密にして、安全で安心なの農産物を栽培して直売も手がけて行きたいと」抱負を語っていただいた、山下康弘さん、和美さんご夫婦でした。

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