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京の伝統野菜セリ

南区久世上久世町  福井 清さん

 

京都市の南西部に位置する久世地区は、桂川にかかる久世橋の西側にあり、平安京の造営以前から長岡京の一部として発展してきたところで、現在も平安京以前の歴史を誇る史跡が沢山残されています。

当地域も近年、高層企業ビルやマンションが建ち並んで市街化が急速に進み、近代的な姿に生まれ変わってきております。

正組合員のほとんどが第一種、第二種の兼業農家となり、農地は減少の一途をたどっていますが、そんな中で、都市農業が守られている地域でもあります。

京都市の地勢は、北部と東部が高く、南部と桂川に近い地域が低くなっており、桂川の西側に位置する久世地区では、湧き水が出る低湿地が多く、40年前から京セリの栽培が行われています。

当地域の主な特産物として、日本古来の野菜、セリや九条ネギ・野菜苗などがあります。

日本古来からの野菜 セリは、水さえあればどこでも育ち、特に冬場の湧き水は水温が15度と一定して温かく、栽培には大変都合が良いとされ、冬場の作物として栽培されています。

 

南区久世上久世町にお住まいの福井清さんは、昭和54年に就農されました。恵まれた環境のもとで、昭和64年から京の伝統野菜でもある京セリ栽培に父の壽雄さん、母のしげのさん、妻の幸代さんとともに取り組んでおられます。

セリは年間の作業として、九月〜十月に春から残しておいたものを掘り取り、積み重ねておくと葉と茎が腐り、根だけがのこる。さらに置くと熱を出し再び芽がでる。その芽をもぎ取って九月中旬〜十月末くらいにかけて本田にまきます。

真冬のセリ田は、一面に緑のじゅうたんを敷き詰めたように繁り、収穫は十一月〜二月後半まで行われ、三十p位に成長したセリを根ごと収穫して、京都の市場へ京セリとして出荷しています。

セリは春の七草として庶民に親しまれ、昔は若菜摘みの筆頭にあげられているほどなじみの深い野菜で、栄養価も高く冬場には欠かせない野菜として重宝がられています。

 

また、福井さんが栽培する京セリは、ミネラルを多く含んだ清らかな水で栽培されるため、独特の香りとシャキとした歯ごたえの良さが消費者に喜ばれています。

福井さんは年間を通して九条ネギ、セリ、水稲の三種類を栽培され、ネギの周年栽培にも意欲的に取り組んでおられます。良い物を生産するため、生産には常に気を使い、有機栽培に取組んで、消費者が安心して食べられる野菜つくりをされています。  

最近、九条ネギがテレビで放映され、話題になっています。 

NHKテレビの「ためしてガッテン」で、九条ねぎが紹介され、当JAの組合員さんが九条ねぎの究極の食べ方を披露されていました。福井さんは、「実際に食べてみたが、あれは本当に美味しかったので一度、ためして見て下さい。自信を持って進めます。」と得意げに話す。    

ネギは、発汗や体力強化、疲労回復などの働きがあることで知られ、葉の部分には、ビタミンAやカロチン、ビタミンCが多く含まれていますが、ビタミンCには、免疫力を高める働きがあり、ネギは古くから薬用野菜として珍重され、栄養価も高く幅広い料理に利用できるのとテレビ放映などもあって人気も上昇している。

福井さんは、「将来、色々な知識を吸収して、消費者に喜んでもらえるような安全で安心な野菜を、自信を持って作り、安定収入につなげたい。」と熱い思いを語ってくれました。

 

 

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