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限りなく低農薬/限りなく自然農法

羽束師古川町 ・・・・辻 一幸さん

 

羽束師地域は、京都市の西南端に位置し、東には桂川、西には西山連邦を望み、まだまだ自然が残っています。また、由緒ある社寺や歴史の残る地域でもあります。

 

羽束師は、菱川町・古川町・志水町・鴨川町の四町からなり、農業主体ののどかな田園地帯でした。地名は四町とも水に関係深く、昭和55年ごろまでは、少し強い雨が降れば辺り一面湖のようになり、道路上に魚が泳ぐような光景も良く見られ、ほとんどの家庭で船を所有しておりました。いまでは、河川の改修なども進み、そんな光景も見られなくなりました。

 

また平成5年4月には、外環状線が開通し交通の便も大変良くなりましたが、それに伴い、最近では、開発が進み人口も増加し、学校やスーパーなども外環状線沿いを中心に建設され、農地は減少の一途をたどっております。

 

白ナスの生育状況を確認中

充実した生産組織

 

 当地域で生産される農産物は、水稲の他、ナス、トマト、キャベツ、ほうれん草、白菜など軟弱野菜や果菜類などが主ですが、みず菜は、京の伝統野菜の認定を受け、みず菜部会・蔬菜部会などの部会が設立され、技術や生産性の向上を図るため、積極的な活動に取り組んでいる地域です。

 今回紹介の羽束師古川町の辻 一幸さんは、京都府農業大学を卒業後、お父さんの昌男さんの後継者として平成7年4月に就農され、今年で6年になります。

 

 

限りなく有機低農薬栽培

 

 一幸さんは、お父さんが以前からこだわりをもって手がけている環境にやさしい有機低農薬栽培を継承しています。

 特に、土壌改良には大変気を使い、使用する堆肥の殆んどを自分で作ったものを大量に使っています。府立大学校時代の経験を生かして、農薬も限りなく低農薬の減農薬栽培で、最も自然に近い栽培方法を実践しています。

 

 

トマトの手入れに余念のない一幸さん

注目のソルゴー障壁

 

 辻さんが注目する岡山県発祥農法のソルゴー障壁は、ナス栽培などで、風で揺れた葉が実にすれてキズがつくのを防ぎます。一般的には防風ネットを使いますが、トウモロコシのような大きな葉っぱが生い茂るため防風ネットと同様の効果をえることができます。

 また、ソルゴー障壁には害虫の天敵が集まり、減農薬で栽培でき一石二鳥の役目を果たしてくれることから環境保全型農業を取り組む農業者にも注目されています。

 

こだわりの新鮮野菜

 

 辻さんの圃場では年間約五十種類の野菜を作っています。野菜苗なども自家製で、種類によっては自家採種を行っています。自家製堆肥などを使用して生産された、安全で安心な新鮮野菜は、市場への出荷もありますが自宅近くの直売所と昔からの京都市内などの得意先なへ販売されています。

 辻さんが作る野菜は、得意先や近隣住民からも口コミで評判が広まり、直売所で販売される野菜はすぐに完売されます。

 一幸さんに就農の苦労話をおききしたところ、「限りなく自然栽培を手がけているので、病害虫の防除減には大変気を使っています。毎日が減農薬栽培技術の勉強です。」と話して頂きました。

反面、楽しいことはとお聞きしたところ、「手塩をかけて栽培した農作物を収穫出来るときが農業者なら誰でも同じだと思いますが、やはり一番楽しいときです。」とも話して頂ました。

 

自然栽培で安定収入

 

 また、「将来は父が行ってきた栽培方法に磨きをかけて、野菜の持つ旬を大切に消費者に喜んで頂ける環境にやさしい、限りなく低農薬で自然栽培に近い農産物を作り、安定収入につなげて行きたい」と抱負を語っていただきました。

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